12月13日発売スピリッツ2・3合併号にて『風都探偵』第107話「迷路棟のh 5/親友」が掲載されました。
スピリッツの表紙&巻頭グラビアは『仮面ライダーリバイス』ラブコフの声担当・伊藤美来さん💛ラブ~
『風都探偵』第107話「迷路棟のh 5/親友」
【次号予告】「翔…太郎っ…!」「隼人……おまえ…」「やっぱり繋がってたのか、」「…財団Xと。」「答えろ、隼人!」第107話「迷路棟のh 5/親友」12月13日発売スピリッツ2・3合併号掲載。これで決まりだ! #風都探偵 #仮面ライダーW pic.twitter.com/2PtLnE6MxV
— 「風都探偵」公式 (@fuutokoushiki) December 12, 2021
迷路棟で本条隼人が「X」の文字が書かれたアタッシュケースを取り出したところまでだった前号。
光に照らされ驚いた本条隼人が振り返ると、そこには翔太郎がいました。
翔太郎の指摘通り、隼人が開いたアタッシュケースの中には複数のガイアメモリが!!
(見えているメモリの中にシザーズはなさそうですが)
翔太郎の「迷路棟の切り裂き魔はお前か?」には答えず、階段を駆け上り逃亡。
迷路棟を出て大学構内を逃げる隼人を取り押さえた翔太郎。
倒れた隼人が見た光景が高校時代の翔太郎との出会いの場所と重なり、当時の話をする中で
「お前は僕の恩人だ、翔太郎」と言う隼人。
翔太郎と出会ったことで、積極的に学園生活を送れるようになり、今の外交的な性格に変わっていったのだと。
翔太郎の「探偵」のように
隼人も東風大で生き甲斐を見つけようとしましたが… 研究が頓挫し大きな損失を出した。
そんなとき、
「財団Xの手が伸びてきた…」との翔太郎の明答に頷く隼人。
「…またズカズカ心に入ってきたなおまえは…」
「なんでだよ。僕が怪物だったら殺されるのに…」
翔太郎は、相棒たちにちゃんと伝えて、覚悟を決めてきていました。
一度隼人と話をして、それでも止められなかったら、それは俺の罪… この手で隼人を倒す。その時には…半分力を貸してくれ!と
隼人には
「何が起こっても受け止める、俺が信じた親友だから。…それだけだ」と断言。
翔太郎に抱きつき号泣する隼人…。
2人の様子を隠れて見守っていた照井竜は、「…無事、彼を止められたようだな、左。相変わらず甘ったるいが…悪くない」と思いながら、亜樹子に連絡。
フィリップたちは迷路棟の前に待機していて、
亜樹子は「翔太郎くん、説得に成功したみたい!メモリも押さえたって!」
とほっと一安心した様子でしたが
ときめが空間の歪みを感じる!!
フィリップ・ときめ・亜樹子が見上げた迷路棟の上空には、暗雲が立ち込めていた!!
2人のやり取りを見てると、隼人が怪人とは思えない感じですよね…。
「僕が怪物だったら殺されるのに」という言い回しも、「怪物ではない」感あるし。
財団Xとは繋がっていたとしても、本当に迷路棟の切り裂き魔なの??と疑問が残ります…。
メモリは翔太郎が押さえましたが、アタッシュケースの中にシザーズメモリは… もしかしたら入っていない???
翔太郎の直感を信じたくて、そう思ってしまいますが… 果たして??
迷路棟で一体何が…!? 次回!
次号予告ページに『風都探偵』の文字はなく。次回は年明けとなりそうです。
Comment
スピリッツ6号より。月刊誌の時にうっかりしていましたが、改めまして、明けましておめでとうございます。今年も皆さまにとって良い年となりますように。
■第108話『迷路棟のh 6 / 呪いの正体』
呪いの解明のために夜の迷路棟を訪れたフィリップ。空間の歪みを感じたときめが、その発生源を探して迷路棟の館内を駆ける。フィリップがそれを追い、その頭上をエクストリームメモリが追尾する。館外で一人で待つのが怖い亜樹子も「私 聞いていない! なんでまたこの仲良し迷子3人組で迷路棟に入ってんねん!」と叫びつつ追いかけて来る。フィリップは、翔太郎には事前にドライバー装着を指示しているため、有事には「ガイア・リレーション」で通信できるので電波を遮蔽する迷路棟内にいても問題はないと言う。しかしシザーズ・ドーパントにはCJXでないと対抗できないから翔太郎が傍にいないと厳しいかもしれないと言うフィリップに対し、ときめは、シザーズ出現時の「狭い」空間の歪みの感じとは異なり、裏風都との通路が開く感覚なので、シザーズではないと言い切る。その時3人は前方の闇の中に人影を認め足を止める。暗い廊下の先、上方に裏風都とのゲートの名残が見え、その下には千葉秀夫が立っていた。自分の出現を感じ取ったときめを横目でにらみながら「……やれやれだ。やっぱりあなたは危険なカードですよ、ときめさん」と呟く秀夫。「こいつが…例の裏風都の悪ガキ?」、亜樹子が千葉秀夫を目撃するのはこれが初めてである。3人のほうを少し振り向きながら「迷ったけど正解だったな。来て良かった」と秀夫。
東風大構内の屋外で、准教授・本条隼人を問い詰めていた親友・翔太郎。隠れて見守っていた照井も合流している。翔太郎が取り出したダブルドライバーを見た隼人が驚く。ドライバーを装着しながら、自分が仮面ライダーに変身した場面を目撃していないということはシザーズの正体は隼人ではないんだな、と安心する翔太郎。翔太郎は「って事は、だ」と、隼人が持ち出そうとしていた財団Xのエンブレムがあるアタッシュケースを開く。その内部は8本のガイアメモリーを収納できるようになっているが、埋まっているのは Key, Edge, Diamond, Star, Horse, Tower, Umbrella の7本で、1本分の空きがあった。「やっぱり… ここにシザーズがあったんだな」と翔太郎。自分自身はガイアメモリの使用経験はなく、最高のメモリを選んで迷路棟の中に残されたヘルスタイン教授の研究成果を回収するプランを組めと命令されただけだ、と告白を始める隼人。
隼人に接触する財団Xの白服が、ある日から「わざとらしく物をよく落とす奴」に変わった。その話を聞き、翔太郎と照井は、その人物が「加頭 順」であることにすぐに気付いた。自らガイアメモリを使用することを隼人が拒否したことに、加頭は手にしていたコーヒーカップを落として割った。財団Xが巨額を投資したヘルスタイン博士は、その研究成果ともに行方不明。ヘルスタイン博士の研究室へと到達できるガイアメモリとその適合者を、生物学の専門知識を活かして絞り込め、というのが加頭による代替の指示だった。候補メモリの中からシザーズを選定し、シザーズメモリを活かしきる人間の体質の条件を記載した計画書を作成したが、加頭との接触が断たれ、計画も放置されたままになった。翔太郎は自分たちが加頭を倒したためだということを察する。今になって急に迷路棟に切り裂き魔が出現するようになり、隼人が隠していたガイアメモリを確認してみるとシザーズメモリのみが消失していた。誰かが隼人の契約書を実行に移したのだった。
隼人の告白をドライバー経由でモニターしていたフィリップが、翔太郎に話しかける、「すべて理解した。翔太郎」と。自動的にダブルドライバーが装着されているフィリップは、目前に千葉秀夫が出現していることも報告する。顔だけを3人の方向に向けていた秀夫が、体も少し3人に向ける。すると秀夫の傍らにヘルスタイン博士の顔が浮かび上がる。悲鳴をあげる亜樹子を落ち着かせるフィリップ。見えていたのは、秀夫の肩までの高さのある額に入ったヘルスタイン博士の肖像画だったのだ。シザーズが空間をも切り裂くこのできる能力を用い、博士の研究室の中を物色していたところを偶然目撃してしまったフィリップたちには、空間の裂け目の向こう側の研究室内にあった肖像画が見えたのだった。シザーズがLTのトリガーフルバーストの光弾の弾道を切り落としたのも空間を切断する能力だったことまでフィリップは看破した。「さすがの分析力ですねぇ、フィリップさん」と言いながら、ヘルスタイン博士の肖像画を真っ二つに蹴り折る秀夫。秀夫は語る。迷路棟中核のヘルスタイン博士の秘密研究施設には裏風都から直接入ることはできない、下手すると鉛の壁の中に出現してしまい生き埋めになる可能性もある。そこで財団X時代の計画を発掘し東風大の関係者を洗い出したところ、最高の手下=シザーズ・ドーパントが手に入った。切り裂き魔事件が、シザーズが発掘作業に近づいた邪魔者を攻撃したものか、空間切断の余波に巻き込まれたのかはわからないし、興味もない、と秀夫。その物言いに怒り秀夫に向かい戦闘姿勢をとるフィリップに、悠然と腕を組み「ぼくと戦うんですか? その選択でいいのかな? 左さんが困ると思うけど」と言い捨てる秀夫。
攻撃に気付いた照井が翔太郎を突き飛ばす。一瞬前まで翔太郎が立っていた地面が切断される。大学グラウンドのナイター照明の頂に立っていた影が、地上へと跳び下りてくる。「……シザーズ! てめえ……何者だ!」という翔太郎の呼びかけに、右腕を上げる隼人のポーズをとりながら、隼人の台詞を真似て「明快にお答えしよう。世紀の天才に心酔する者だ」と名乗るシザーズ。その台詞に驚く隼人。照井がアクセルに変身してエンジンブレードで立ち向かうが、4本腕から繰り出される切断攻撃に防戦一方となり押されてしまう。フィリップに変身を呼びかける翔太郎、シザーズにはエクストリームでないと対処できないから10秒待てと答えるフィリップ。丁度10秒で翔太郎の隣りに飛来しフィリップを出現させるエクストリームメモリ。迷路棟の中ではときめが亜樹子の手を引いて逃げている。邪魔者がいなくなった秀夫は「さて……」と何かを始めようとする目つきになる。
隼人は直接の真犯人ではなかった ― 「半分ずつ正解だったようだ、ぼくたちは」「俺たちらしいよな」。「行くぜ、相棒!」「ああ!」[サイクロン!][ジョーカー!]「変身!」[サイクロンジョーカー!] 倒れたフィリップをエクストリームメモリがすかさず吸収し、ダブルドライバーに合体する。[エクストリーム!] 出現するCJX。二人で一人の仮面ライダーに変身する様子を目前で目撃し驚愕する隼人。
■次号予告ページに『風都探偵』の文字なし。