1月4日発売スピリッツ5・6合併号に、『風都探偵』第89話「死神はl(エル)の顔 5/惨劇を止めろ」が掲載されました。
『風都探偵』第88話「死神はlの顔 4/大魔術」
あけましておめでとうございます!1月4日(月)発売の週刊スピリッツにて『風都探偵』第89話が掲載されました。本年もよろしくお願い申し上げます!!#風都探偵 #仮面ライダーW pic.twitter.com/EROcfliknf
— 佐藤まさき (@masayakofu) January 4, 2021
【次号予告】「あの四人はね、私にとって特別な存在なんだよ。」「なるほど…」第89話「死神はl(エル)の顔 5/惨劇を止めろ」1月4日発売スピリッツ5・6合併号掲載。これで決まりだ! #風都探偵 #仮面ライダーW pic.twitter.com/KujVFqJ2WU
— 「風都探偵」公式 (@fuutokoushiki) January 1, 2021
園咲琉兵衛から別格視されていた最高頭脳チームL・A・S・T。
響子さんは彼らを羨ましく思っていて、そこまで強い想いを抱いているからこそ、この惨劇を止める原動力になれるはずと翔太郎。
L・A・S・T生存メンバーのうち
咲夜栄介は、ルークさんの事件を知って、自ら特別研究施設にいることを連絡。照井竜が守っている。
残る吾妻仁は、翔太郎が通話の記録映像から風鈴湖周辺の山荘だと推理。
「探検」のケダモノスイッチが入った響子さんは、翔太郎と亜樹子と共に吾妻仁が住む山荘へ行き。吾妻をお縄に(^^)
吾妻のところにも、園咲琉兵衛からの荷物が届いたが、中も開けずに湖に投げ捨てたそう。
響子さんと翔太郎は吾妻のそばを離れるわけにはいかない。
そこで亜樹子が、片方に「あっちや!」&もう片方に「そっちや!」と書かれたダウンジング・スリッパで小包を探しに出発。
なんと!荷物を発見してしまう!!
… しかし 箱は開いていて、中は空だった!!
翔太郎は、吾妻が犯人だと線は薄いが、吾妻には何か影を感じ、この事件の底に流れる黒い渦のみたいなものを知っていると推測。
4人が隠してきたその影のことを聞かせてもらえないかという翔太郎に
吾妻は、四人の恐怖の体験、ロンドバレル島の戦慄の一夜のことを話すと言う…。
そんな 翔太郎と響子の背後の窓の外には
カーテンの脇から室内を覗きこむかのような「死仮面」が!!!
迫る仮面… 次回、惨劇!!!
翔太郎は吾妻を「死仮面」から守ることができるのか? ロンドバレル島の戦慄の一夜の話は聞けるのか??
スピリッツ7号の予告には載っていますが、次号は1月18日(月)発売。少し先になりますね。待ち遠しいです(^^)
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翔太郎の「切り札」に続き、なぜフィリップに「疾風」が適合するか、「切り札」×「疾風」が最強である必然性も明らかになっていきます…
■第90話『死神はlの顔 6 / ロンドバレル島の夜』(スピリッツ7号)
L・A・S・T(ラスト)の生き残りメンバーの一人、咲夜栄介を警護中の照井は、二件目の事件現場にいる刃野と電話をしていた。刃野によると、フィリップは現場で燃えカスのようなものを見つけ、その一部を鑑識から貸し出してやると「ビンゴ」と言っていたとのこと。フィリップがドーパントの正体を突き止めたことを悟る照井、その背後で咲夜は落ち着かないと言って書斎へと移動する。
地球の本棚にいるフィリップ。犯人の能力の恐ろしさを知ったフィリップは、それは量産され流通している類のガイアメモリではなく、旧組織「ミュージアム」の遺物であると考えた。今まで避けていた父・園咲琉兵衛の情報を地球の本棚で読むことを決意するフィリップ。地球の本棚で見つけた園咲琉兵衛の「本」は、一つの棚に一冊しか置かれていない、まるで広辞苑のような厚さの「本」だった。フィリップは、その分厚い外見に父が只者ではなかったことを再認識しながら、その本を手に取る。
フィリップが「ミュージアム」結成前夜の物語を知った頃、翔太郎と轟 響子も、もう一人のL・A・S・T(ラスト)の生存メンバー、吾妻 仁からその話を聞かされていた。地中海の孤島・ロンドバレル島で死仮面を発見した夜、後のL・A・S・T(ラスト)メンバーの四人は、その年代では到底考えられない技術の産物である死仮面の存在理由について夜を徹して討論していた。その討論を楽しそうに聞いていた園咲琉兵衛が突然拍手をしながら大笑いを始めた。討論の様子から四人の頭脳の優秀さを確信、改めて評価した琉兵衛は、四人に真実を語り始める。地球は一つの生命体であり、地球上で起きたあらゆる事象を記憶しており、地球上のあらゆる情報を地球中から地球の記憶庫へと運んでいるものが「風」である。地球が蓄えた膨大な情報が風となって噴出することがあり、それを浴びた人間に奇跡的な閃きを与える。日本にある「風の噂」という言葉は真実を突いている。この死仮面も、太古に滅亡した超古代文明に関する地球の記憶を、偶然、この島の島民が風によって得た結果、生まれたのだと断言する園咲琉兵衛。その言をにわかには信じられない四人に対し、園咲琉兵衛はこれは既に実証されているのだと伝える。― 地球の内部からその記憶を風に乗せて噴き上げる数少ない場所の一つが、「風の街」と呼ばれる、自分の故郷である日本の風都に存在し、自分はその場所を発見している。さらに、地球の記憶を抽出し人間が使えるようにする発明も完成している。そして、これらを統括し人類を改革するための一大組織、この地球(ほし)の全てを収めた博物館(ミュージアム)も結成している。― この発見と発明は、自分の家族と、吾妻の遺跡発掘技術、東堂の古代民族の知識、ルークの生物をデータ化する発明、咲夜の持つ人類遺伝子の膨大なパターンのおかげで完成したのだと語る園咲琉兵衛。園咲琉兵衛が四人に対し時々依頼していた不可思議な研究課題がそれであり、それは四人の才能を試すものであった。そこから得られた結論に従い、地球の記憶が風で運ばれたと推測されるロンドバレル島を発掘調査した結果、死仮面が発見されたのだ、と。園咲琉兵衛は発掘された死仮面を自らの顔に当てながら、四人に言う。できればこれからも選ばれし人類の頂点の一員として手を貸してほしい、大恩ある君たちなので答えがノーでも命までは取らないがイエスと言ってくれること望ましい、と。
吾妻の告白を聞き終えた翔太郎と響子。やがて風都で蜘蛛男による犯罪や蝙蝠女の暗躍などが起こり、人間を怪物化するアイテムの存在とそれを悪用した犯罪が明るみに出た。四人の恐怖は頂点に達し、自分たちが悪魔の発明に手を貸してしまったという事実に負い目を感じて、沈黙以外の道を選べなかったと語る吾妻。翔太郎は、園咲琉兵衛が「テラー」の能力で既に四人の心を支配していたのではないかと推理する。
突然「ヴーーーーー!!!」という苦悶の声が聞こえてくる。窓の外を見ると、顔面に死仮面が貼り付き悶え苦しむ亜樹子の姿が見える。吾妻を響子に任せ、外へ飛び出す翔太郎。
ダブルドライバーを装着しフィリップを呼ぶ翔太郎だが、フィリップは、亜樹子を死仮面で襲う理由がない、それは罠だ、と叫ぶ。苦しんでいた死仮面の亜樹子が急に直立不動となる。「罠って気づいたの!? 頭イイなあ、君の相棒!」という声が聞こえると、山荘のドアが吹き飛ぶ。そこには、後ろから頭を殴られた響子が気を失い倒れており、死仮面を顔面に貼りつけられた吾妻が、例の奇妙な姿のドーパントに襟首を持って吊し上げられていた。「間に合って良かったヨォ…三人目殺し! ウヒョホホホホホホホ!」