8月24日発売スピリッツ39号に、第83話「fに感謝を 9/反撃の炎」が掲載されました。
『風都探偵』第83話「fに感謝を 9/反撃の炎」
【次号予告】「どうなってる?泡は出てるのに、テツさんの傷口がすぐに塞がらない!」「どんどん行くぜッ…!」第83話「fに感謝を 9/反撃の炎」8月24日発売スピリッツ39号掲載。これで決まりだ! #風都探偵 #仮面ライダーW pic.twitter.com/xkzBstWlw6
— 「風都探偵」公式 (@fuutokoushiki) August 20, 2020
仮面ライダーW ヒートジョーカーが、テツが変身したクラブ・ドーパントBのボディ攻撃で、傷が癒えないのは 翔太郎が身につけた特殊なパンチの衝撃がクラブの外殻に無数の複数の亀裂をつけているから!!
高岩さん似の鷹岩降雄さん直伝・空手の直接打撃 直撃の瞬間、捻り込むように打つ!
その技を翔太郎は一晩で修得しました!
「おまえらみたいな、ただ騒動を起こしたいだけのチンピラにゃあ エターナルの真似事は、100年早かったようだな!」
ジミー中田が「風都タワー」を歌う会場の外で繰り広げられる Wとクラブの死闘。
2体のクラブ・ドーパントの合体攻撃を
ジョーカーマキシマムドライブ「ジョーカーグレネイド」とヒートマキシマムドライブ「ジョーカーバックドラフト」の連続マキシマムで撃破!!
半分この状態で、2体のクラブの自己修復を促す背中の器官にそれぞれがパンチ!
さらに 重なる2体のクラブのボディに、Wの右ストレートが炸裂!!
いやぁ 超見応えのある戦いでした!!!
風都感謝祭会場の ふうとくんの中のときめや、亜樹子や、ジミー中田たちは
「また守ってくれたんだ! 街を、このタワーを!」と(^^)
街を愛する人々の想いに答えた二人。
ラストの風都タワーに立ち、風を感じる仮面ライダーWが最高です!!
次号はいよいよシリーズ最終話。
8月31日発売スピリッツ40号に掲載です。
「風都探偵(9)」は10月30日発売
10月30日発売予定「風都探偵(9)」が予約開始です。
Comment
風都タワーを巡る章も完結。単行本9巻の発売時期まで休載です。約2か月、長いですね。
■第84話『fに感謝を 10 / 風よ消えないで』(スピリッツ40号)
「蒼炎群」のアジトを壊滅させた照井は風都タワーに駆け付け、倒れているテツとヒカルを逮捕した。
全てのイベントが滞りなく進行し、閉幕式を迎えた感謝祭。ふうとくんが左腕をブンブン回転させながらジャンプし、着地と同時にボタンを押す。それによって、風都タワーの頂上に向かって大量のハトと風船が放たれる。大きな歓声と拍手があがる。感謝祭が終了し、ふうとくんも観客に手を振りながら退場する。ふうとくんヲタクの大きなお友達たちも、ふうとくんのパフォーマンスに賛辞を送りながら号泣し見送る。
控室、ときめがふうとくんの頭部を取った途端に、富士見ナオが抱きついてくる。泣きながら礼を言うナオ。自分が怪我をした時には心底落ち込んで、なんでいつもこんなについてないんだろうと思ったけど、今回は、幸運の風が吹いて悪い流れを変えてくれた。あの時、ときめやこの街の最高の助っ人に出会えたから。ナオの視線の先、控室に翔太郎、フィリップ、亜樹子が入ってくる。翔太郎は局長と握手を交わす。改めて抱擁するときめとナオ。
感謝祭の夜、二台のパトカーに挟まれた二台の救急車、四台が縦一列になって道路を進む。救急車には一台に一人ずつ、気を失ったままのヒカルとテツが乗せられている。テツは目を覚ますが体を動かすことができない。一台目の救急車に横たわっていたヒカルも目を覚ます。一台目の救急車のフロントグラスに別世界との出入り口が開いたかのような異常が起きる。間もなく、先頭のパトカーと一台目の救急車が爆発し、二代目の救急車も巻き込まれて横転する。テツは動かない体を引きずりながら救急車から這い出してくる。その目の前に歩み寄ってくるヒカル。自分はメモリブレイクの影響で動けないのに、平然と歩いているヒカルに疑問を投げかけるテツ。ヒカルは冷淡に答える。テツさん、俺を踏み台にしていたつもりだったかもしれないが、あんたはハズレで、万灯雪侍に選ばれたのは自分なのだ、と。ヒカルは新たな銀のガイアメモリと裏風都へのパスを見せる。エターナルの再来には俺が一人でなってあげますよ、と言い放ったヒカルは、続ける「あんたは、そうだなぁ… 命で償え」。万灯から渡された新たなメモリを発動させるヒカル。その姿が、テツが見た最後のものとなった。
数日後の喫茶「白銀」、イレギュラーズが集まり、風都感謝祭の後夜祭だと言って騒いでいる。ウォッチャマン、クイーン、エリザベス、サンタちゃん、青山 晶で、事実上の貸切状態。カウンターの向こうには変わらずフランク&リリィの白銀 祖父・孫娘。フィリップ、照井、亜樹子もいる。翔太郎とときめはナオのところに挨拶に行っているらしい。ナオも来月にはスーツアクターに復帰できそうとのこと。照井は、「蒼炎群」を壊滅させ風都感謝祭を無事終了できたものの、極秘護送中の犯人が襲われ、ヒカルは行方不明、風吹鉄男は焼死体で発見されたことを悔しがる。照井に意見を求められたフィリップは、万灯雪侍の手引きによりヒカルが風吹鉄男を処分して裏風都へ逃亡したという見解を述べる。千葉秀夫に目を付けられていたビリー佛田のトラッシュも、今回のクラブも再生能力が極端に高いメモリだったことから、万灯たちが探しているのは再生能力の高い資質を有する人間であると思われ、明らかにヒカルのクラブほうがテツよりも再生能力が数段高かったことから、万灯の目に叶ったのはヒカルのほうなのだろうというのが、フィリップの推理だった。しかし、彼らが再生能力を欲している理由は、フィリップにもわからなかった。
裏風都の暗い天高く光の柱が上がる。そこに立っていたのはリアクター・ドーパント。見守る万灯雪侍、千葉秀夫、五条一葉。リアクターがガイアメモリを抜き、変身を解除する。彼を中心に周辺に円形に熱波が放出される。そこに立っていたのはヒカルだった。前任のリアクター、二階堂守は変身解除後も余熱を肉体に蓄熱せざるをえなかったが、それを変身解除時に放熱しきることができることに、一葉は感心する。秀夫は、二階堂のリアクターの炎が赤かったのに対しヒカルのリアクターの炎は青かったことから、前任のリアクターより高温を発していることに気付く。ヒカルは、変身解除後も腕に残った炎が蒼いことに満悦である。自分も大道克巳により運命を変えられた一人であると告白した万灯は、ヒカルに対し、彼の革命の炎は君が二代目リアクターとして継いでいけばよいと言い、ヒカルを裏風都の準幹部に迎える。うなづくヒカル。一葉に名前を問われたヒカルは、双見 光(ふたみ・ひかる)と名乗る。
ナオからの「金の卵よ、あなた!」という熱烈な勧誘を振り切って風都タワーを後にしたときめと翔太郎。せっかく仕込んでいる助手にいなくなられても困るという言い方をする翔太郎に対し、「…素直に『私がいなくなったらヤダ』って言えば?」と腕にぎゅとしがみつくときめ。照れてアタフタする翔太郎。その瞬間、ときめを過去の記憶のフラッシュバックが襲う。逃げ惑う人々、ときめが見上げた風都タワーの風車にはエターナルとWとの戦闘の光が見え、翔太郎の代わりに自分の傍らにいたのは万灯雪侍だった。正気に戻ったときめは、エターナルが風都を襲った日、自分も風都にいたことを確信する。ときめは翔太郎に、「過去がどうだろうと…私はこの街が好き! そこに生きる人たちも、それを守る人たちも! それだけは……信じて!」と告げると、一人走り去る。翔太郎は、その瞬間、ときめが風になったように感じた。
■10/26発売の48号にて、巻頭カラー&衝撃のビッグゲストで新章再開!