「特撮ヒーロー番組のつくりかた」小林雄次（著）10月17日発売！仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン・・・絶大な人気の秘密と驚きの舞台裏／表紙画像アップ！

仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン……
日本人なら誰もが知る国民的番組の地位を確立した「特撮ヒーローもの」は、世界にも類を見ない、日本独自の特殊な進化を遂げた。
これらはなぜ半世紀近くにもわたって絶大な人気を獲得しているのか?
現役の特撮脚本家がその秘密と驚きの舞台裏を明かし、特撮ヒーロー番組の魅力を改めて掘り起こす。
執筆にあたり、日本特撮界が誇る至宝たち――塚田英明(東映)、渋谷浩康(円谷プロダクション)、坂本浩一(監督・アクション監督)、
鹿角剛司(VFXスーパーバイザー)――にも著者みずから特別取材を敢行!
【主な内容】
【序章】 東日本大震災を救った特撮ヒーローたち
【第1章】 特撮ヒーロー番組が面白い!
特撮はゴールデンタイムのドラマ以上の影響力!
怪獣のキャラクター性――円谷プロダクション
ヒーローのキャラクター性――東映
特撮ヒーロー番組の「伝統芸能」的側面とは! ?
長寿の秘密は「フォーマット崩し」
「大進化」を余儀なくされた理由 …ほか
【第2章】 すべては初代『ウルトラマン』から始まる
なぜ先週までの事件が「なかったこと」にされるのか?
ハヤタ隊員には個性がない! ?
ウルトラマンにも個性がない! ?
『ウルトラマン』はデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)だ
“見せない”美学
VFXの進化は10年前から止まっている
無個性の容れ物 …ほか
【第3章】 ウルトラマンはなぜ「人間」になったのか?
現代のヒーローはなぜ「不良」なのか?
ウルトラマンは「……」が使えない
日米の特撮文化はここまで違う!
ハリウッドアクションは『パワーレンジャー』に影響を受けた?
坂本浩一監督の「ウルトラマン革命」
様式は2つまで
「斬られ役」である怪獣の方が人気 …ほか
【第4章】 仮面ライダーはなぜ「改造人間」ではなくなったのか
暴れん坊将軍とも共演!? 何でもありの平成ライダー
女性も映画館にライダーを観に行く
昭和ライダーと平成ライダーの決定的な違い
「改造人間」ではなくなった社会的な理由
なぜ「特訓シーン」がなくなった?
スーパー戦隊とのバランス …ほか
【第5章】 スーパー戦隊はなぜ「特撮ヒーロー」の代名詞になったのか?
特撮ヒーロー番組≠スーパー戦隊
5対1は卑怯! ?
配慮の産物――紅一点の女性戦士
“名乗り”の発祥はスーパー戦隊
巨大ロボ戦は『スパイダーマン』の影響! ?
「動物」と「車」は鉄板モチーフ
敵「女幹部」の変遷 …ほか
【第6章】 特撮ヒーロー番組のつくりかた
シナリオは1人で書かない
制約1――予算
制約2――玩具
数行のト書きが7分にも膨らむ!
脚本家の立場から見た円谷プロと東映の違い
プリキュアは「勝つため」に戦わない
『ロボコップ』デザインの元祖『宇宙刑事ギャバン』
いかに”興味がない人”を惹き込むか …ほか